作品が出来上がった!さっそく使おう!
ちょっと待った!仕上げの水通しはした?
編み物を編み終えた後、仕上げに水通しをしたことはありますか?
水通しをすることで、編み目もはっきりとして素敵な風合いに仕上げることができます。
今回は、水通しをしたほうが良い理由と水通しの仕方をご紹介します。
参考にしていただければ嬉しいです。
編んだものを水通し・縮絨をする理由
水通しとは、編み物業界で洗うことを意味します。
ほかにも、「ブロッキング」「ソーピング」「縮絨(しゅくじゅう)」と呼ばれたりもします。
手編みで編み物をする場合、ある程度の時間がかかりますよね。
暑い時期であれば手に汗をかいていたり、気づかぬうちに汚れているかもしれません。
また、毛糸は糸にするときにオイル、油を使っています。
特に、工業用の毛糸を使って編んでいる人は、水通しは必須です。
工業用は、機械がスムーズに編めるように、さらに油を使っている場合が多いからです。
そんな手編みでの汚れや毛糸の油を落とすことで、より良い風合いできれいな仕上がりになるのです。
水通しの方法
用意するもの
- 水通ししたいものが入る容器(洗面器、タライ、ボウルなど)
- 中性洗剤(エマール、アクロンなど)
- 柔軟剤(お好みで、エマールやアクロンには元々含まれています)
- 40℃くらいのぬるま湯
- 洗濯機またはタオル
水通しをする前に、まずスチームアイロンをかけましょう。
スチームを当てることによって、毛糸がふんわりしてこれから水通しするお湯や洗剤がなじみやすくなります。
40℃くらいのたっぷりのお湯に、40分から1時間ほどつけ置きにします。
ここではまだ洗剤は入れずに、お湯だけでOKです。
まずはお湯だけで落とせる汚れを落としていきます。
時間が経ったら、お湯を新しくして洗剤を入れます。
3回ほど、押し洗いをしてください。
強く擦ったり揉んだりせずに、優しく洗いましょう。
毛糸の種類によって、洗い方を変えるとより風合いがきれいに出ます。
- ウールは押し洗い
- モヘア、アルパカなど、毛足が長く出したい場合には洗濯機のようにぐるぐる回転させて洗う
お湯の汚れや洗剤がなくなるまで、お湯を変えながらすすいでください。
柔軟剤を入れる場合には、ここで使い方通りに浸透させてください。
柔軟剤の後はすすぎをすると効果がなくなるので、すすがないようにしてくださいね。
次に脱水をします。
一番早くて楽なのが、洗濯機の脱水機能を使う方法です。
洗濯ネットに入れて、30秒ほど脱水を書ければOK。
セーターやショール、マフラーなどの大物は、洗濯機での脱水がおすすめです。
上の写真のように、タオルで水気を取るという方法もあります。
手袋などの小物の場合には、タオルで水気を切るのでも十分かと思います。
水気を切ったら、平置きにして乾燥させます。
毛糸は水分を吸ったときの状態を維持するという性質があるので、しわになったり伸びたりしないように平置きして乾燥させましょう。
細かなサイズ調整をする場合には、今のタイミングがベストです。
ワイヤーを入れたり、ピン打ちをする人もいます。
セーターなど大物は、平置きできる平干しネットが便利です。
乾燥させたら、最後にスチームアイロンをかけましょう。
干しているときに出来たしわなどを伸ばしたら完成です。
セーターなどは、間にクッションなどを挟んでスチームをかけるとよりきれいに仕上がります。
【まとめ】仕上げの水通しで素敵な風合いに!
ここまで、編み物の水通しの仕方についてご紹介してきました。
毛糸には糸にする段階で油が含まれています。
また、手編みしていると手汗や汚れが気づかぬうちについているものです。
仕上げに水通しをすることで、編み目もはっきりとしてきれいな風合いになります。
まだやったことがない方は、ぜひ編み終わったら水通ししてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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